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クリニックブログ BLOG

抜歯・開窓牽引

親知らずの抜歯

通常のパノラマX線写真では、親知らずと下顎骨の中を通っている下顎管という穴の位置関係が分かりません。
下顎管には太い血管と神経が通っているので、抜歯の際に傷つけてしまうと大変です。
CTで観察してみると、下顎管は親知らずの歯根と骨の間で押しつぶされており、しかも親知らずの根の先が下顎管を抱き込むように曲がっていることが分かりました。
通常の抜歯では下顎管を傷つける可能性が高いため、二回法という特殊な抜歯方法を用いることにしました。

過剰歯の抜歯

7歳の男の子。右の前歯(黄色矢印)が生えないと来院されました。
通常のレントゲン写真で上顎正中埋伏過剰歯(黄色線)という余分な歯が2本見つかりました。これらを抜歯しないことには前歯が生えてこられません。
CTで観察してみると、過剰歯(黄色矢印)はそれぞれの前歯の後方に埋まっています。また埋まっている位置も詳細に分かるため、手術も素早く行うことができました。

埋伏歯の開窓牽引

11歳の女の子。左右の犬歯(黄色矢印)が生えないと来院されました。
通常のパノラマX線写真では、犬歯の生えていく方向がおかしいことは分かりますが、隣の歯の前側にずれたのか、後側にずれたのかが分かりません。
CTで観察してみると、犬歯は左右両方とも前の歯(側切歯)の後に潜り込むように埋まっていることが確認できました。埋まっている犬歯に細い針金を装着(開窓術)し、矯正装置により引っ張り出す(牽引)手術を行い、牽引開始1ヶ月で左の犬歯が見え始めました。