皆さん、定期的に歯科健診受けていますか?
「高校までは毎年歯医者さんが学校に来てくれてたけど、卒業後は歯科健診うけてないなぁ」と言う方も多いのでは。
そうなんです。高校卒業までは学校保健安全法という法律により毎年の歯科健診が義務となっているのですが、一旦高校を卒業してしまうと歯科健診を受けるためにはご自分でわざわざ歯科医院を予約しなくてはならないのです。すると「歯が痛い」や「歯茎が腫れた」でないとなかなか受診する機会がありません。
そこで各自治体では独自に成人、高齢者の歯科受診を促すよういろいろな施策を行なっています。その一つが今回のテーマである「節目年齢歯科健診」です。広島市の場合は30、35、40、45、50、55、60、70歳の誕生月に健診のお知らせハガキが届きます。ご自分で歯科医院を予約していただき、そのハガキを持って受診すると500円で基本的な歯科健診が受けられます。ただしレントゲンによる精密検査や歯石取りのクリーニングなどは含まれていません。
もし治療が必要なむし歯や取らなければならない歯石が見つかっても、健診以降を保険診療に切り替えることで治療を受けることができます。この場合には「初診料」がかかりませんので患者さまのご負担は800円程度少なくなります。
皆さんにとってお得にしかならないこの制度ですが、残念な事に受診率がとても低いのです。どこの自治体でも受診率は10%以下にとどまっています。市民のために各自治体が頑張って維持してくれているこの制度です。是非ともご活用いただきお口の健康を維持していただきたいと思います。