広島市南区松原町9-1エールエールA館7階

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クリニックブログ BLOG

子どもの治療への質問と回答

Q.

近所の歯医者にも「小児歯科」と書いてありますが、そちらの医院の「小児歯科専門医」とどう違うのですか?

医療法により「歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科」の4つの項目は歯科医院の看板に記載すること(標榜)が許されています。
ですから、「小児歯科」という看板がある歯科医院は「うちでは子どもも診ますよ」ということを示していることになります。
一方、「専門医(正式には「学会認定専門医」)」とは、各医歯学系学会が認定し、厚生労働省により広告することを正式に認められた呼称です。なお、歯科おいては小児歯科の他、口腔外科専門医、歯周病専門医、歯科麻酔専門医、歯科放射線専門医の5つのみが認められています。

小児歯科専門医になるには以下のような条件が必要です。
●5年以上日本小児歯科学会の会員であること
●研修施設において、研修内容を実施・修了していること
●教育研修単位を必要単位数取得していること
●専門医試験に合格すること

また、資格の更新は5年ごとに行われており、資格を維持するためには学会への出席や発表、学術報告などが必須です。このため、当院の小児歯科専門医は小児歯科学会への参加や学会発表などを継続的に行っております。
お子さんの歯科治療でお困りの際は、以下の小児歯科専門医を訪ねてみてください。
少しはお力になれるかもしれません。

Q.

3歳の息子にむし歯を作ってしまい、大変ショックです。私の仕上げみがきが悪かったのでしょうか?

「むし歯予防=歯みがき」というイメージがありますが、実は低年齢児のむし歯の原因は「歯みがき不足」ではなく、「長く続いた夜間授乳」と「甘いものの食べ過ぎ」です。
このことは多くの研究で証明されており、その1例をご紹介します。
330名の小児を対象に、1歳半健診時の「甘いお菓子をほぼ毎日食べる」、「就寝時の授乳」etc…という習慣の有無を記録しておきます。
そして、1年半後の3歳児健診にむし歯の有無を調査しました。

1歳半の時に「甘いお菓子を毎日食べる」習慣のあった18名は、1年半後に13名(72.2%)がむし歯になりました(表の黄色の〇)。その習慣のなかった312名は92名(29.5%)がむし歯になりました。
統計的に、「甘いお菓子を食べる」習慣と、むし歯の発生には関連があることを示しています。
一方、1歳半時の「保護者による歯みがき習慣」や、「プラークスコアー(お口の汚れ具合)」が良いかどうかは、3歳時のむし歯の有無にはなんの相関も見いだせません(表の赤色の〇)。
これらのことを踏まえると、「歯みがきしているかどうかよりも、毎日甘いものを食べないことがむし歯予防になる」ことがわかります。ただし、年齢が上がってくると歯みがきもむし歯予防の有効な手段となってきます。
当院では、お子さんの年齢に応じたむし歯予防の方法をご提案しております。

Q.

子どもが2歳なのですが、まだ卒乳していません。早く卒乳しないとむし歯になるというのは本当でしょうか?

本当です。卒乳が遅いと、むし歯になる可能性がかなり高くなります。2歳まで授乳をしていた子の上顎前歯は高い確率でむし歯になります。では、どうして母乳でむし歯ができるのでしょうか?
それは母乳がむし歯を作りやすい環境を作り出してしまうからです。
母乳は、唾液の持つ二つのむし歯を防ぐ作用を阻害します。一つは、唾液の自浄作用です。唾液が流れると、お口の中を洗い流してくれますが、母乳がお口の中に残っていると自浄作用が発揮されにくくなります。もう一つは、唾液のもつ緩衝作用です。唾液にはお口の中の酸を中和し、中性に保つ働きがありますが、母乳はこれを阻害します。
このような理由から、卒乳が遅いお子さんはむし歯になりやすくなります。

卒乳の時期については色々な立場の人がそれぞれの見解を持っています。
歯科医師としては、「遅すぎる卒乳が大きなむし歯リスクである」ことはお伝えしますが、ここから先は保護者であるお母さんに判断していただくことになります。
むし歯のリスクを十分理解した上で授乳を継続する、という決断をされることもあるでしょう。そんな時こそ、小児歯科専門医の力を借りてください。私達は、子どものお口の健康についてのスペシャリストです。色々なノウハウを持っています。少しでも、授乳中のむし歯リスクを減らせるように一緒に考えましょう。

Q.

3歳児健診で息子の歯が「大むし歯になっている」と言われました。健康に良いと思い、スポーツドリンクを飲ませていたからでしょうか?

スポーツドリンクは何となく身体に良いイメージがありますが、歯にとって良いものではありません。
スポーツドリンクが歯に及ぼす悪影響は2つあります。
1つは、スポーツドリンクの「酸」により歯が溶けること(酸蝕:さんしょく)です。pHが6.0以下になると乳歯の表面が溶け始めますが、スポーツドリンクの酸性度は、それ以下の約pH=3.0です。このため、スポーツドリンクを飲むと歯が溶けていきます。
2つ目は、スポーツドリンクの「糖分」によるむし歯です。スポーツドリンクには、多量の糖質を含んでおり、むし歯菌はそれを餌に酸を作ります。酸蝕は酸により歯が溶けますが、むし歯菌の作り出す酸によって歯が溶けることをむし歯と呼びます。
つまり、スポーツドリンクを頻繁に飲んでいると、その「酸」と「糖分」の影響で、容易にむし歯が発生してしまうのです。
小さなお子さんの発熱が続いた時などに、小児科医から「スポーツドリンクを飲ませるように」と指示されることがありますが、あくまで脱水症状を防ぐための緊急的な処置です。
スポーツドリンクはむし歯の原因になるので、水代わりに飲ませないようにしてください。

軽度の
スポーツドリンクむし歯

重度の
スポーツドリンクむし歯

Q.

フッ素、シーラント、PMTCの料金を教えてください

フッ素塗布は保険適応外で、当院での料金は300円です。
低年齢児のむし歯予防として、フッ素は非常に効果があります。すべてのお子さんに塗布したいため、比較的リーズナブルな価格に設定しています。
またシーラントは保険適応の治療です。日本中で同一料金であり、6歳未満のお子さんの場合、1本当たり約580円です(初診料などは別途必要)。乳幼児医療等が適応される方は、その上限額となります。
PMTCについては、お子さんの場合、一般的な回転ブラシと研磨剤によるポリッシングを行います。
PMTCの料金はいただいておりません。自費での診療となるような念入りなPMTCは、お子さんにはほとんど不可能だからです。

Q.

以前、3歳の息子を歯医者に連れて行ったことがありますが、泣き叫び、大暴れして診療台にも上れませんでした。このような子でも診てもらえますか?

当院では、子ども達への様々な工夫を凝らしています。
また、我々スタッフもお子さんの対応には慣れています。その一部をご紹介します。
診察は小児専用の診療室で行います(ホームページからご覧いただけます)。そこでは、アニメなどを観ながらの診察が可能です。それだけでご機嫌になり、診療台に上がれるお子さんもたくさんいます。
不安そうなお子さんや、低年齢のお子さんには「Tell Show Do法」というトレーニングをやってみます。治療で使用する道具を説明して(Tell)、見てもらい(Show)、実際に使ったりして(Do)、道具に慣れてもらうという方法です。使用する道具がわかると上手にできるお子さんもたくさんいます。
それでも大暴れしてしまうお子さんもいます。しかしながら、当院では小さいお子さんであっても、必要な治療は行わなければならないと考えています。そこで、保護者の方が治療を希望されるのであれば、「抑制(バスタオルなどを用いて体動を抑えること)」について説明し、同意書をいただいた上で、治療を行います。
泣いて治療を受けていたお子さんでも、定期検診を続けるうちに、だんだんと歯科医院にも馴染んでくれます。また当院にはその様な仕掛けもたくさんあります。
まずは、一度お口の中の状態を見せていただければと思います。

Q.

かかりつけの歯科で、娘の大人の歯に大きなむし歯が見つかりました。定期的に検診に行っていたので、とても残念です。何が原因だったのでしょうか?

おそらく、歯の「エナメル質形成不全」が原因ではないかと考えられます。
エナメル質形成不全は、歯の表面のエナメル質が生まれつきうまく作られず、変色や欠けがみられる状態です。
軽度の場合は、部分的に変色があるだけなので、主に見た目の問題になります。
重度の場合は、エナメル質の大部分が形成されないこともあり、そこからむし歯になりやすく、またむし歯になると大変進行が早いので今回のようなケースのようになってしまいます。

例えば、以下の6歳臼歯の写真をご覧ください。一見すると小さなむし歯のように見えます。

ところが、レントゲンを撮影してみると、歯の内部が黒く写っていることが分かりました。
実際に咬み合わせの穴を削ってみると内部には大きなむし歯があり、神経を取らざるを得ませんでした。

エナメル質形成不全は、肉眼で診査しただけでは見つけられないことが多く、レントゲンを撮影することではっきりします。

Q.

小2の息子にむし歯ができ、治療が必要なようです。こちらの医院では、痛くない治療はできますか?

当院では、できる限り痛みの少ない治療を意識しております。
具体的には、麻酔注射を行う前に用いる表面麻酔の塗布、細い注射針、麻酔薬をゆっくり低圧で注入する電動注射器などを用いて、できるだけ痛みの少ない麻酔を心掛けています。
ただし、お子さんは痛みだけで泣いたり、歯科治療を嫌がったりするわけではありません。
歯科治療に対するイメージだけで大暴れするお子さんもいます。そのため、当院では様々なアプローチ方法を用意しています。それでも歯科治療が不安な場合には、「笑気吸入鎮静法」を併用することもあります。
私たちは、お子さん一人ひとりにあった方法を探していくことも治療の一環だと考えています。

Q.

他院で「ガタガタな歯ならびなりそう」と言われました。治療時期などを教えていただけませんか?

当院での矯正治療について知っていただく機会として、毎月「こども歯ならび説明会」を行っております。
こども歯ならび説明会では、治療開始時期や治療方法、治療費などの説明を行います。予約不要・無料ですので一度ご参加いただければと思います。
詳しい話は説明会で聞いていただくとして、ここでは簡単に①歯ならびがガタガタ②受け口の治療についてご紹介します。

①ガタガタ(スペース不足)な歯ならびの場合
スペース不足の場合は、主に歯列の拡大を行います。治療開始時期としては、小学2年生の終わり頃(上顎の前歯4本が永久歯に生え替わった頃)です。

②小学生未満で受け口など噛み合わせに問題がある場合
受け口の場合は、上の前歯を前に押し出す治療を行います。治療開始時期としては、4歳頃です。
治療開始には適切な時期がありますので、矯正治療をお考えの場合、一度受診していただければと思います。お口の中を拝見した上で、そのお子さんに合った治療開始時期を当院からご提案させていただきます。

Q.

3歳の娘が、下顎を前に出して噛んでいるように見えます。今の年齢で受診するのは早すぎますか?

お子さんに奥歯で「イー」と噛んでもらってください。その状態で、上の歯が下の歯よりも前に出ていれば、心配はいらないと思います。単なる癖である可能性が高いです。
仮に、その状態で受け口であっても、治療の開始時期は4歳前後となります。
ご心配であれば、実際に受診していただく方が確実です。
むし歯の予防も兼ねて受診されてはいかがですか?

Q.

6歳の娘が、保育園の歯科検診で「永久歯が足りない」と言われました。どのタイミングで歯医者さんに行けばいいですか?

日本小児歯科学会の調査では、約10人に1人の割合で永久歯の数が足りないことが分かっています。
本当に歯が足りないかどうかは、「パノラマX線写真」というレントゲンを撮ればわかります。
永久歯が足りない他に、歯が多いことや、向きが変なこともあるので、当院では5歳以上のお子さんにこの検査を行うようにしています。
もし欠損していた場合、歯ならびに問題が出てきます。
①すきっ歯になる
②咬み合わせが深くなる、あるいは出っ歯になる
これらの問題は、矯正治療で改善することができます。
まずはレントゲン検査が必要ですから、一度、小児歯科専門医を受診されてみてはいかがでしょうか?

Q.

6歳の息子の乳歯が抜ける前に、その後ろから永久歯が生えてきました。乳歯は少しグラグラしています。歯並びに影響はありませんか?

乳歯が抜けずに永久歯が生えてきた場合、その乳歯がすぐに抜けそうかどうかで、治療方針を決定します。抜けそうなぐらい乳歯がグラグラしている場合は、自然に抜けるのを待っても問題ありません。
一方、乳歯が抜けそうにない場合は、歯並びに悪影響を及ぼさないためにも、乳歯を早めに抜く必要があります(この場合、部分麻酔を行い、痛くないようにして抜歯します)。
特に、下の前歯の乳歯では、後ろから永久歯が生えくることも多く、歯科用語では「エスカレーター交換(いわゆる二枚歯)と呼びます。
乳歯を抜けば、後ろに生えてきた永久歯も前に並んできます。ただし、このような生え方をするお子さんの場合、顎が小さいことが多く、結果として歯ならびがガタガタになりがちです。
これを治すには、矯正治療が必要になります。まずは、小児歯科専門医を受診してみてください。

Q.

4歳になる娘が自宅前で転倒し、地面で前歯を強打しました。前歯の付け根から出血していて、かなりグラグラしています。このような場合、どのような治療をされますか?また、永久歯への影響についてもお教えてください。

外傷した歯の治療の場合、動揺を防ぎ、安静にすることが第一です。
まずは、グラグラしている歯を、ワイヤーを用いて隣の歯と2~3週間固定します。永久歯への影響は様々で、何もないこともあれば、歯の形態異常を起こすこともあります。多くは歯の一部に白濁が出る程度です。どのような影響が出るかは、外傷直後に決まってしまいます。ぶつけた乳歯自体の状態が悪くなることもありますので、定期的に受診されることをおすすめします。
また、外傷歯の処置は、可及的早くが基本です。
当院では、急患の対応もしておりますので、お電話でご相談ください。

Q.

6歳の息子の口臭が気になります。以前、鼻炎があり、今もよく口が開いています。どうすれば口臭が治るのでしょうか?

大人の方の場合、口臭の大きな原因は「歯槽膿漏」ですが、お子さんの場合では、「習慣性な口呼吸」が原因のことが多いです。特に、起床時の口臭などはこのケースがほとんどです。
現在、鼻炎などがあるようなら、耳鼻科での治療が必要になってきます。「すでに鼻炎は治っているけれど、その時の習慣で口呼吸が続いている」、「鼻炎はないが、口呼吸をしている」というパターンもあります。
当院では、口呼吸の改善プログラムも用意しております。まずはご相談ください。