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保険でも治療できるけど、自費治療もあるよね。なんで?

みなさんこんにちは。

早いもので今年も残すところあと数日となりましたね。

さて、今回は保険治療と自費治療についてお話ししたいと思います。


  • 虫歯になっても治療さえすれば大丈夫?

保険、自費治療のお話の前に、まず、歯科治療について知っておいてほしいことをお話しします。

皆さんは歯の治療を受ける際、同じ歯に何度でも治療が受けられるとお思いでしょうか?実は6回以上治療を受けた歯は、かなり高い確率で失ってしまうという報告があります。同じ歯を安全に治療できるのは大体3~4回ということです。同じ歯に受ける治療の回数はなるべく少ない方が良いのです。



歯の治療は大きく2つに分けられます。削って被せる(つめる)治療と、根っこの治療(神経の処置、根の病気の処置)です。当然両方とも大切な処置ですが、どちらがよりその後の歯の寿命に影響があると思いますか?

ちょっと古い海外の文献ですが、それぞれの治療の質が、歯の寿命に及ぼす影響を比較したものがあります。それによると

①被せ物→○、根の治療→× この場合の治療の成功率は67.6%

②被せ物→×、根の治療→○ この場合の治療の成功率は44.1%

実は被せ物のクオリティの方が、治療後の歯の寿命により大きな影響を与えているのです。

この研究をした先生は、有名な根の治療の先生です。おそらく、「根の治療はとても重要です」と言いたくてこの研究を行ったのでしょう。ですが、根の治療が今ひとつでも、被せる治療をしっかりされた方が歯が長持ちするという結果が出てしまったのです。

このことから言えるのは

「被せ物をしっかり作ってあげるのは患者さんのためになる。」

ということです。




  • 保険治療、自費治療のメリット、デメリット

それでは、保険治療、自費治療にはそれぞれどのような特徴があるのでしょうか。

保険治療のメリット

・治療費の3割以内と、少ない負担で治療を受けることができる

・どこの歯科医院で治療を受けても、同一治療にかかる費用は同じ

・国が定める一定水準の治療を受けることができる

×保険治療のデメリット

・痛みを取る、噛めるようにするための必要最低限度の治療に限られる

・治療方法や治療に使う材料、治療にかけられる時間に制限がある

・修復に金属を用いるため、金属アレルギーを引き起こす危険性がある

・材料の耐用年数が短く、劣化しやすい



自費治療のメリット

・審美性に優れ、天然歯と同様の見た目に回復できる

・保険で用いる材料に比べ、耐久性に優れ劣化しにくい

・汚れがつきにくく、二次う蝕等になりにくい

・安全性に優れ、金属アレルギー等の危険性がない

×自費治療のデメリット

・保険治療に比べ、治療費が高額になる
・同様の治療でも医院によって値段が異なる

・歯の切削量が増える場合がある

・歯並びやかみ合わせによっては選択が難しい場合がある



保険治療が悪いというわけではありません。ただ、保険で最高の治療を受けられるかと聞かれたら、答えはNoです。先ほどのとおり、保険治療は、痛みを取る、噛めるようにするための必要最低限度の治療に限られます。

歯科医師や医院スタッフ、その家族は、自身の治療の際、保険材料での治療を選択することはほとんどありません。それは自費治療そのもののメリットを十分に理解しているからです。


自費診療、保険診療どちらを選択するのも患者様の自由です。その際のメリット、デメリットをしっかり理解したうえでベストな選択をしていただければと思います。