大人の治療に関する質問

Q.前歯をぶつけてしまいました
転倒して上の前歯をぶつけ歯がグラグラしました。
その際、歯茎からの出血もありました。
現在では、歯のグラグラは収まっていますが、
今後どのような点に注意したらよいでしょうか?

A.回答
外傷した歯のその後は予測が困難です。
歯の動揺が落ち着いた後は大変長期間の経過観察が必要となります。

経過観察中に起こりうる主な問題は、

1.歯髄壊死(歯の神経が死んでしまうこと)

歯に外部から強い力が加わると、根の先で歯髄(歯の神経や血管)が切断されます。
また切断されなかった場合でも強い炎症が起こります。
その後、炎症が治まる、あるいは切断された歯髄が復活した場合、
予後は良好となります。

しかし、歯髄が壊死を起こした場合、
長期間放置すると歯の変色や根尖病巣(根の先の細菌感染)を引き起こすため、感染根管治療(根の治療)を行います。

歯髄の生死の診断は、歯に弱い電流を流す電気的歯髄診断(EPT)を行います。
しかし、炎症を起こしている期間(受傷後1か月以内)には正しい診断ができません。
また、切断された歯髄が復活する場合もあるので、
受傷後3か月間はEPTにより反応がなかったとしても、ただちに治療を行うことはありません。


2.硬組織の病変

①骨性癒着(歯根と顎の骨が一体化してしまうこと)
歯は顎の骨に支えられていますが、歯と骨の間には歯根膜というクッションの役割をする膜があります。
外傷によってこの膜が失われ歯と骨が直接くっつくと、長期間にわたり歯が歯根方向に沈下していきます。

②外部吸収
外傷した歯を体が異物と認識し、歯根が吸収されていきます。

③歯根破折
レントゲンで明確な破折が確認できない場合でも、歯根に亀裂が入っている場合があります。
その場合、亀裂から細菌感染を起こします。

①~③が起きた場合はどれも最終的には抜歯になります。

外傷歯は、長期間上記のような経過を見て治療の適否を判断する必要があります。
定期受診時にドクターにチェックしてもらうようにしましょう。

おとなの治療への質問と回答

すずき歯科ブログ

院長紹介

スタッフ紹介

院内ツアー

診療の流れ

歯科用CT

診療科目

おとなの治療

こどもの治療

矯正歯科

訪問診療